
7月のキャンペーンアイディア 季節性×戦略性で差がつくキャンペーン企画術
夏本番が始まる7月は、購買意欲が高まりやすく、企業にとってもキャンペーン施策の成果が出やすい絶好のタイミングです。しかし、多くの企業がプロモーションを仕掛ける中、差別化を図るのは簡単ではありません。
この記事では、7月の「季節性」を最大限に活かしながら、「戦略性」をもって設計されたキャンペーンアイディアを紹介します。
この記事の目次[非表示]
- 1.7月の消費者心理と市場動向
- 1.1.夏休み前の期待感と購買モード
- 1.2.ボーナス支給とお中元シーズンによる支出傾向
- 2.7月のキャンペーンアイディア
- 2.1.梅雨明けチャンス!雨の日ポイント2倍ウィーク
- 2.2.夏を先取り!涼感グッズ“試して買える”体験会
- 2.3.七夕で願いを!あなたの願い×〇〇商品プレゼント
- 2.4.【真夏の下見割】今予約すれば○○%OFF
- 2.5.アイス総選挙
- 2.6.浴衣で来店でドリンク無料!
- 2.7.#夏の新習慣チャレンジ
- 3.季節性を活かしたキャンペーン
- 4.戦略性を高めるキャンペーン設計のポイント
- 4.1.ペルソナに基づいたキャンペーン設計
- 4.2.複数チャネルの連動で相乗効果を生む
- 5.成果につなげるキャンペーン事例
- 6.まとめ
7月の消費者心理と市場動向
夏休み前の期待感と購買モード
7月は梅雨明けと同時に気温が上がり、人々の行動範囲が広がります。また、学生やファミリー層は夏休みを見越してレジャー用品や旅行の計画を始めるため、購買意欲が上昇する時期です。
ボーナス支給とお中元シーズンによる支出傾向
企業にとって注目すべきは、ボーナス支給による一時的な可処分所得の増加と、ビジネスシーンではお中元シーズンが重なる点です。贈答・高単価商品のキャンペーンも戦略的に行いやすくなります。
7月のキャンペーンアイディア
梅雨明けチャンス!雨の日ポイント2倍ウィーク
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ユーザーの課題:
7月前半の天候不順で外出意欲が低下
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目的:
梅雨時期でも購買意欲を高める
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施策案:
雨予報の日は公式アプリ通知で「今日限定ポイント2倍!」配信 し、来店を後押しする
天気連動クーポン(例:1時間雨が降るごとに100円引き)を配布する
雨具購入者に「次回使える10%OFFクーポン」プレゼントし、リピート購入を促進する
夏を先取り!涼感グッズ“試して買える”体験会
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ユーザーの課題:
夏グッズの購入タイミングがわからない
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目的:
試して納得してもらい、購入促進
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施策案:
- 店頭で冷感タオル・冷風機などのデモ体験を行い、その場で購入すると特典を付与する
- SNSで体験レポ投稿キャンペーン「#ひんやり体験レビュー」で話題化
- 体験ブース設置+来場予約でクーポンプレゼントし、事前誘導する
七夕で願いを!あなたの願い×〇〇商品プレゼント
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ユーザーの課題:
季節感のあるイベントを楽しみたい
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目的:
季節イベントでエンゲージメント向上
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施策案:
「願いごと短冊キャンペーン」店舗設置とInstagram投稿で抽選に参加できるキャンペーン
願いとぴったりな商品を提案し、当選者にその商品をプレゼントする
ECサイトで願い事カテゴリー別の特集ページ展開(例:「恋愛運UP特集」)
【真夏の下見割】今予約すれば○○%OFF
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ユーザーの課題:
旅行や帰省、夏の計画がまだ未定
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目的:
早期予約や見込み獲得
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施策案:
旅行・体験・美容サロンなど7月中予約で8月割引施策
メールやアプリで「8月の人気予約TOP5」を紹介する。そこから予約すると特典を付与する。
「友だちと一緒に予約でさらに割引」紹介キャンペーン
アイス総選挙
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ユーザーの課題:
商品選びに悩み、購買がワンパターン化
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目的:
エンゲージメントと購買の同時促進
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施策案:
SNS投票形式で「推しアイスに1票」キャンペーンを実施し、参加者に抽選でアイス詰め合わせが当たる
店舗で対象アイスを買って投票権を獲得する購買連動形式のキャンペーン
結果発表後、「1位アイスが1週間10%オフ」セール実施
浴衣で来店でドリンク無料!
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ユーザーの課題:
店舗のイベントが少なく来店動機が弱い
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目的:
来店促進&SNS拡散
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施策案:
浴衣来店でドリンクや限定お菓子をプレゼントする。店頭には撮影用フォトスポットを設置する。
SNSに #浴衣で〇〇 投稿で応募できるキャンペーン
提携飲食店・施設と連動して「浴衣割引」マップを作成・配布
#夏の新習慣チャレンジ
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ユーザーの課題:
夏の過ごし方がマンネリ化
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目的:
新しい購買習慣・商品訴求
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施策案:
自社商品を使った“朝活・水分補給・UV対策”など習慣テーマでSNSチャレンジ企画
投稿者の中から優秀者に“新習慣応援キット”をプレゼント
ECサイトに「夏の新習慣おすすめアイテム特集」ページ設置
季節性を活かしたキャンペーン
夏の風物詩に合わせた「体験型キャンペーン」
夏祭り、花火大会、ビアガーデンなど、7月ならではのイベントと連動した体験型キャンペーンは、SNSとの親和性が高く、UGC(User Generated Content)の拡散も期待できます。たとえば「#浴衣で乾杯キャンペーン」など、写真投稿を軸にした施策が有効です。
気温上昇を逆手に取った「サマーバーゲン&冷感商品訴求」
「猛暑日限定セール」や「冷感グッズプレゼント」など、気温や天候をリアルタイムでトリガーとするプロモーションは、注目度が高まる傾向にあります。
戦略性を高めるキャンペーン設計のポイント
ペルソナに基づいたキャンペーン設計
「誰に向けて」「どんな価値を届けたいか」を明確に定義することで、訴求内容の軸がブレず、成果につながりやすくなります。たとえば、20代女性向けには“夏映えコスメ”、ファミリー層には“週末おでかけセット”など、ニーズに応じた打ち出し方が有効です。
複数チャネルの連動で相乗効果を生む
店舗・EC・SNSを連動させたキャンペーン設計で、接点を最大化できます。特に、LINE公式アカウントやInstagramでの即時性ある訴求は7月の短期施策にマッチします。クロスチャネルでの参加設計も忘れずに行うことが大切です。
成果につなげるキャンペーン事例
2024年夏に実施されたキャンペーン事例についてはこちらの記事でご紹介しています。併せてご覧ください。
まとめ
7月のキャンペーン成功には、季節性だけでなく「誰に、どんなタイミングで、どんな体験を提供するか」という戦略的な視点が不可欠です。単なる値引きではなく、消費者の気分や行動とリンクした企画こそが、差を生む鍵となります。市場動向・ターゲット心理・事例分析の3点を意識しながら、競合と一線を画す「一歩先を行くキャンペーン企画」を目指しましょう。
なお、「理想の施策を実現するためにカスタマイズ性の高いキャンペーンシステムを探している」「一つの施策で複数のキャンペーンを組み合わせるなどの大型企画を検討している」といった方は、ぜひデジタルラインまでご相談ください。