販路拡大に活用!流通キャンペーンの年間イベントのタイミング
流通タイアップキャンペーンは販売促進のためにスーパーやドラッグストアなど流通側とメーカー側で協賛して行うプロモーション活動の一部です。対象の流通で対象商品を購入したレシートで応募してもらいます。当選者には流通側の商品券やポイントをプレゼントすることで、メーカー側、流通側の双方がメリットを得られる仕組みとなります。
メーカー側は定期的にキャンペーンを計画することで、商品の認知を上げて、店頭での売場確保や売場拡大につなげます。そこで大事なのはどのタイミングでどのようなキャンペーンを企画するかが重要になります。
この記事の目次[非表示]
- 1.年間行事まとめ
- 1.1.1~3月のイベントテーマ
- 1.2.4~6月のイベントテーマ
- 1.3.7~9月のイベントテーマ
- 1.4.10月~12月のイベントテーマ
- 2.キャンペーンネーミングの方法
- 3.流通タイアップキャンペーンの準備
- 4.まとめ
年間行事まとめ
流通キャンペーンといえば、スーパーやドラッグストアが中心です。そこで流通向けに年間でどのようなイベントがあるか、キャンペーンのネーミング例とあわせてまとめました。
1~3月のイベントテーマ
1年の始まりである1月には、さまざまなお店で初売りが行われ、ガラガラ抽選会やおみくじなどのキャンペーンが行われることが多いです。
また、1月の第2月曜日には成人式があり、同窓会目的での居酒屋の予約が増えたりすると考えられます。
2月の主だった行事としては、バレンタインデー(2月14日)や節分が挙げられます。
バレンタインデーといえば、日本では女性が男性にチョコレートをプレゼントするのが定番ですが、デジタルギフトやチョコレート以外のギフトを送ることも増えてきています。友だちに贈る「友チョコ」や、お世話になった人に贈る「世話チョコ」など、カップルだけをターゲットにするのではなく、友人などへのプレゼント企画を立案する施策も効果的です。
他にも、2月22日は猫の日となっています。猫をモチーフにした景品でキャンペーンを実施するのも効果的です。
年度末に当たる3月は、消費が大きく伸びる月です。これは、新生活に向けて、引っ越しをすることが理由と考えられます。「新生活準備キャンペーン」を行うのも効果的です。
主な行事としてはひな祭り(3月3日)やホワイトデー(3月14日)、春分の日などがあります。
ホワイトデーのお返しはチョコレートに限られないので、さまざまなギフトの販売が見込めます。また、3月末頃からは桜の開花が始まり、本格的なお花見シーズンを迎えます。桜をテーマにした商品やキャンペーンなどが行われることも多いです。
販促テーマとなるキーワード
新春、お正月、福袋、初夢、成人式、運だめし、バレンタインデー、節分、乾燥、猫の日、寒冷、ホワイトデー、卒業式、ひな祭り
●キャンペーンネーミング例
新春初夢キャンペーン
新春運だめしキャンペーン
しっとり肌ケアセール
くつろぎバスタイムフェア
あったかお鍋キャンペーン
スーパー猫の日キャンペーン
4~6月のイベントテーマ
新年度を迎え、新入社員や新入生などが新天地で生活を始めるのが4月です。「新生活応援キャンペーン」を行うのも効果的です。
また、4月末から5月頭にかけては、大型連休であるゴールデンウィーク(GW)があります。出かける方の増加が予想され、多くのサービス業で売上アップを狙えます。
旅行やアウトドアで使えるスーツケースやバッグなどのキャンペーンを実施するのも効果的です。
新生活が落ち着き始めた5月の行事としては、子どもの成長を祝うこどもの日(5月5日)や、母への感謝の気持ちを伝える母の日(5月第2日曜日)が挙げられます。
ファミリー層に向けた訴求が行いやすく、母親に向けた外食や美容品などのプレゼント需要も見込めるでしょう。
6月になると気温が高くなり、夏に向けた準備期間に入ります。夏場を狙ったキャンペーンを行うのがおすすめです。
6月の主な行事は父の日(6月第2日曜日)があります。母の日と同様に、ファミリー層向けの訴求が有効になります。
販促テーマとなるキーワード
引っ越し、お花見、春、新生活、ゴールデンウィーク、子どもの日、母の日、梅雨、父の日、イースター
●キャンペーンネーミング例
新生活応援フェア
春のくらしフェア
母の日特集
イースターキャンペーン
7~9月のイベントテーマ
7月の主な行事は、七夕(7月7日)や海の日(7月第3月曜日)です。七夕の願いを書いた短冊を笹につける文化や、織姫と彦星の伝説などをキャンペーンとして活用してみるのもいいかもしれません。
また、海の日がある週は3連休になるため、レジャーなどの消費活動が活発になる傾向にあります。海にかかわるキャンペーンを実施するのもおすすめです。
8月は外食やレジャーに出かける家族が増えると予想されるため、旅行用のグッズのキャンペーンなどはお盆前にかけて実施すると効果的です。
また、お祭りや花火大会なども日本各地で開催される時期です。外出時に役立つ、暑さ対策グッズなどを対象商品にするのも効果が見込めます。
9月の主な行事は敬老の日(9月第3月曜日)や十五夜などが挙げられます。
十五夜にちなんでウサギを用いた景品のキャンペーンや敬老の日のギフトを絡めたキャンペーンを実施することで販売促進につながります。
販促テーマとなるキーワード
七夕、海、バーベキュー、お盆、熱中症、祭り、秋、十五夜、敬老の日、秋分の日
●キャンペーンネーミング例
スーパーサマーフェスタ夏メシキャンペーン
熱中症に負けるなキャンペーン
夏の大感謝祭
秋のお出かけセール
10月~12月のイベントテーマ
10月のメインイベントとしては、ハロウィン(10月31日)になります。かぼちゃやお化けなどをモチーフに、さまざまな業種が多彩な方法で販促につなげられるイベントです。
またハロウィンはSNSでの宣伝にぴったりで、人目を引くコスチュームやデコレーションの情報をシェアし、消費者とのつながりを確保することができます。
11月は七五三(11月15日)や勤労感謝の日(11月23日)などの行事があります。
七五三の日は親族が集まりやすいため、子どもの写真撮影や着付けといった需要に加えて、家族をターゲットにした販促を行うのも有効的です。
また、近年ではAmazonが日本でもブラックフライデーの特設サイトを開設するなど、認知が広がっているビッグセールのタイミングでもあります。
ECサイトだけでなく商業施設でもブラックフライデーと絡ませたクローズドキャンペーンが行われています。大きなイベントのため余裕を持ってスケジュール作成を進める必要があります。
12月は、12月24日~25日のクリスマスイブやクリスマスが一大行事といえます。カップルのデート需要をはじめ、子どもへのクリスマスプレゼントやクリスマスケーキなど、さまざまな需要が見込める日です。
また、12月31日は1年の最後の日になるので、1年間の感謝の気持ちを顧客に伝えるキャンペーンの実施も効果的でしょう。
販促テーマとなるキーワード
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、ハロウィン、コスプレ、お菓子、七五三、ブラックフライデー、クリスマス、お歳暮、年末年始
●キャンペーンネーミング例
ハッピーハロウィンフェア
テントの日セール
いい買い物の日マラソン
お歳暮ギフトキャンペーン
年末大感謝祭
クリスマスキャンペーン
キャンペーンネーミングの方法
キャンぺーンネーミング方法として創業祭、感謝祭、フェス、フェスタ、キャンぺーンなどのキーワードを接続したタイトルを用意します。そこに季節やイベントの言葉を組み合わせることで、新生活フェスタ、ハッピーハロウィンフェアといった季節感があるかあキャンペーンを実施することができます。同じ内容の販促キャンペーンであっても、ネーミングを換えることで「目新しさ」を演出することができます。
流通タイアップキャンペーンの準備
これらの行事を意識したキャンペーンは、オリジナル画像の作成や景品の選定が必要になるため少なくとも3ヶ月前、できれば半年前から準備を始めましょう。
流通タイアップキャンペーンを複数チェーンで実施したい場合は1チェーンあたりの費用を抑えることもキャンペーン成功につながります。
『Dline』では1チェーンあたり5万円から対象チェーンに上限なくキャンペーンを実施することができます。
タイアップ先が多く設定に手間がかかるのが不安という場合は、設定代行も承ることができます。
まとめ
この記事では、プロモーションとマーケティングについて、以下の内容を紹介しました。
- 代表的な年間イベントスケジュール
流通タイアップキャンペーンの準備
流通タイアップキャンペーンの企画立案を行う場合には、流通の視点を考慮した企画の設計を行うことが重要になります。季節のイベントに合わせたキャンペーンを実施することで商品の認知を上げて、店頭での売場確保や売場拡大につなげることができます。キャンペーンを実施してくれる店舗を増やすことで、さらにキャンペーン効果が高まります。
『Dline』では最小限のコストと手間で最大限のパフォーマンスを実現できるよう、メーカー×流通で実施するキャンペーンに最適なシステムもご用意しています。
タイアップキャンペーンの実施をご検討されている企業さまは、お気軽にご相談ください。