マストバイキャンペーン(クローズドキャンペーン)とは?わかりやすく解説
マストバイキャンペーンは、商品の購買を参加条件とした販売促進活動で昔から使われているプロモーション手法のひとつです。 なにか施策を実施するにあたって、マストバイキャンペーンを検討しているマーケティング担当者もおられると思います。
そこで当記事では、マストバイキャンペーンの購入証明の種類、キャンペーンタイプについて紹介します。
この記事の目次[非表示]
- 1.マストバイキャンペーンとは
- 2.マストバイキャンペーンのタイプ
- 2.1.レシートキャンペーン
- 2.2.シリアルキャンペーン
- 2.3.バーコードキャンペーン
- 3.キャンペーン方式の選定
- 4.マストバイキャンペーンの景表法
- 5.まとめ
マストバイキャンペーンとは
キャンペーンは、誰でも応募ができる「オープンキャンペーン」と、商品の購入者や契約者など、特定の条件を満たした人が応募できる「クローズドキャンペーン」に分けられます。
オープンキャンペーンは、誰もが参加できる簡単な条件を設定して応募者を募り、そのなかから抽選で当選した人に景品を贈呈するキャンペーンです。
一方、クローズドキャンペーンは「商品を購入する」「有料サービスを利用する」「来店する」などの条件を満たすことで参加できるキャンペーンです。
そのなかで「対象商品のレシート」「対象商品に付属するシリアル」といった、商品の購入を条件とするタイプのものは、マストバイキャンペーンと呼ばれます。
マストバイキャンペーンでユーザーの応募数を増やすためには、ポイントをきちんと押さえて実施することが重要です。
次にマストバイキャンペーンの種類や方法について紹介いたします。
マストバイキャンペーンのタイプ
マストバイキャンペーンのタイプは大きく分けて3つあります。販売促進を狙う商品によって使い分ける必要があります。
レシートキャンペーン
商品を購入した際の明細が記載されたレシートをハガキに貼付したり、スマートフォンでレシートの写真を撮影してWEB上に登録してキャンペーンに応募します。
また、レシートの印字を自由に変更できる場合はレシートにシリアルナンバーやユニークQRコード(個別の情報が埋め込まれている)を印字し、ユーザーがその情報を用いてキャンペーンに応募するという方法もあります。
レシートキャンペーンはレシート情報から購入した店舗を特定できるため、店舗限定のキャンペーンで利用しやすいことがメリットです。
また、事前に用意する購入証明が不要なため、事前準備の時間とコストを抑えることができます。
シリアルキャンペーン
商品にシリアルナンバーやユニークQRコードが印刷されたシールをハガキに貼付したり、WEB上で登録することでキャンペーンに参加できる方法です。
シリアルナンバーが書かれたカードを配布するなど、シリアルナンバーなどの応募に必要なユニーク情報をユーザーに対して様々な形で提供する事ができることがメリットです。
例えば、商業施設でキャンペーンを行う場合、各テナントで1,000円以上お買い物をした方にシリアルナンバーを配るといった提供方法も可能になるため、複雑な応募状況にも対応することができます。
シリアルナンバーを配布する際、キャンペーンの告知や概要をシールやカードに記載することで、キャンペーンの周知につながり参加率アップが期待できます。
バーコードキャンペーン
対象商品のバーコードを専用ハガキに切り貼りキャンペーンに応募します。
Webの場合ではバーコードキャンペーンでは、ユーザーは購入した商品のバーコードをキャンペーンサイトからカメラで読み取るだけで簡単に参加する事ができます。特にWebキャンペーンでは、応募時に読み取られたバーコードはキャンペーンシステム上で自動的に正誤判定され、キャンペーンに応募することができます。 バーコードはほとんどの商品に印字されているため、購買証明の準備する時間とコストを削減できます。 商品の形状やサイズ、販売形態に影響を受けることもありません。店舗で販売されているものはもちろん、自動販売機で売られているジュースや缶コーヒー、ネット通販で販売されている様々な品物を対象商品とすることができるという魅力があります。
キャンペーン方式の選定
ターゲットや目的に合わせた抽選方法などのキャンペーン方式を選定する必要があります。
後日抽選
キャンペーン終了後に抽選作業を行い、抽選結果や当選賞品を参加者にメールや配送で送ります。 当選人数が少なく、高価なアイテムを当選賞品にする場合に使われることの多いキャンペーン方式です。 また、はがきを用いたキャンペーンと併用して行えるというメリットがあります。
インスタントウィン
応募条件を満たして応募すると、キャンペーンシステム上で設定した当選確率に基づき、その場で当落結果が表示されます。 そのためキャンペーンへの参加率が高く、ユーザーの購買熱やキャンペーンへの参加熱を維持する事ができます。 賞品をデジタルギフトにすれば、賞品発送の作業も不要となり、効率的にキャンペーンを実施することができます。
マイレージ方式
対象商品・サービスの複数回購入をキャンペーンへの参加条件として設定しているため、その他のキャンペーン手法と比べ、中・長期間キャンペーンを実施する際に適しています。 抽選方法はインスタントウィン、後日抽選のいずれも対応可能で、購入した商品の種類や応募コースによる傾斜をつけることも可能なため、キャンペーンの目的やターゲット層などに合わせて様々な組み合わせで実施をすることができます。 また、マイレージキャンペーンを実施することで、購買行動をルーティン化してもらい、関係性を維持することで顧客ロイヤルティを高めることができます。
マストバイキャンペーンの景表法
取引金額が5,000円未満ではその金額の20倍、5,000円以上の場合では金額に関わらず上限価格が10万円となっています。 また、景品の総額が懸賞の対象となる商品の総売上予定額の2%と定められています。 規定を違反した場合では、「措置命令」「課徴金の納付命令」「刑事罰」「警告」「損害賠償請求」「差止請求」といった罰則の対象になります。 対象商品の金額に注意して賞品を設定することが必要です。
まとめ
本記事ではマストバイキャンペーンについて以下の事を説明しました。
- マストバイキャンペーンとは
- マストバイキャンペーンのタイプ
- 応募方法の選定
- マストバイキャンペーンの景表法
近年では多くのマストバイキャンペーンタイプが存在します。その中で自社の販促に合わせた購買証明と応募方法を選ぶ必要があります。 ユーザーのニーズに合わせたキャンペーンをすることでより効果的な販促活動を行うことできます。
『Dline』では、販促のためのマストバイキャンペーンを実施したいがすることが決まっていない場合でも、販促を成功に導く施策を施策提案することができます。
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