レシート応募キャンペーンでLINEを利用するメリットとは?
販売促進活動の一つとして用いられる“レシート応募キャンペーン”には、SNSを利用して簡単に応募でき、いわゆるSNSマーケティングを実現できる方法があります。
SNSのなかでも、LINEで行うレシート応募キャンペーンは、気軽に応募できる点が特徴です。ユーザーが気軽に参加できる手軽さだけでなく、実施する企業にも多くのメリットがあります。
今回は、レシート応募キャンペーンの開催を検討中のマーケティング担当者の方に向けて、LINEを利用するメリットや実施のポイント、キャンペーンの事例を紹介します。
なお、レシート応募キャンペーンについて詳しくはこちらの記事で解説しています。興味のある方は併せてご覧ください。
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レシート応募キャンペーンにLINEを利用するメリット
レシート応募キャンペーンにLINEを利用することで、ほかのSNSを利用したキャンペーンとは違うさまざまなメリットがあります。ここでは、主なメリットを4つ紹介します。
①全世代の利用率が90%を超え、年代に偏りのないユーザー層
1つ目は、LINEアプリのユーザー数の多さです。総務省情報通信政策研究所の『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』によると、2020年度におけるLINEの利用率が全年代で90%を超えていると報告されています。また、年代別でも、10~40代の利用率は90%以上です。
画像引用元:総務省情報通信政策研究所『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』
LINEのユーザー層の分類でみても年齢ボリュームに応じた分布となっており、キャンペーン企画のターゲットを想定しやすいと考えられます。「SNSは若者のみ」という言説からLINEだけは離れており、就労層、生活費の支出決定層が最も多く利用していることがわかります。
画像引用元:LINE社公開資料(2022年10月〜23年3月版)
以上のように、既に国民全体がLINEアプリをダウンロードし、利用していると考えられますので、キャンペーンの参加者が新たにアプリをダウンロードしたり、不要な個人情報を入力したりすることなく、友だち追加するだけでキャンペーンに参加できます。
②はがきや切手が不要でLINEから気軽に参加できる
2つ目は、参加者がはがきや切手を準備したり、送付したりする必要がないことです。
はがきにレシートを貼って応募する場合、参加者がはがきを購入して、個人情報を記入して送付するといった手間がかかります。
しかし、LINEの場合、普段から利用しているLINEと対象商品のレシートがあれば、誰でも気軽に参加できます。
既に多くのキャンペーンでははがきからオンラインでの応募に切り替わり、クローズドのキャンペーンでは、はがきのみのキャンペーンは減少傾向にあります。当社調査において、はがき応募は1割程度です。さらに、レシート応募の中でもLINEの利用が増えているというのがここ最近の傾向です。
LINEに個人情報を登録しておくことで、キャンペーンに応募する際に、毎回個人情報を入力する手間も省けます。キャンペーン参加への敷居を低くすることで、キャンペーンへの参加率の向上に役立てられます。
③参加者とキャンペーン後も長期的な接点を持ちやすい
3つ目は、キャンペーン参加者と長期的な接点を持ちやすいことです。
LINEのレシート応募キャンペーンは、応募から当選通知までLINE上で行います。仮に、参加者が友だち追加後、すぐに企業のLINE公式アカウントをブロックした場合、当選通知を受け取ることができません。
そのため、自社LINE公式アカウントと友だち追加を行った参加者と、キャンペーン後も長期間にわたって接点を持ちやすいといえます。その後の集客や販促を行ういわゆる「LINEマーケティング」が可能です。
長期の友だち維持を目指し、キャンペーン、広告など配信でターゲットに合わせたアプローチが可能になると言われています。
公式アカウントからの投稿ページは自社のオウンドメディアのひとつとして、コンテンツ配信チャネルとして機能させることもできます。
こうした長期戦略の選択肢を増やすことがLINEを使ったレシート応募で可能となります。
④高性能なレシート解析のデータ化でもっと精緻なセグメントへ
4つ目は、OCR(Optical Character Reader:光学文字認識)(※)を用いたスムーズなデータ化を実現できるため、LINEのセグメント機能とレシート解析を合わせたマーケティングをすることが可能です。
レシートの確認に関しては、キャンペーン事務局でレシート画像を目視する方法もあります。しかし、目視での確認は判別に時間がかかり、条件を満たしていないレシートを見落とす可能性もあります。
OCR解析エンジンとAI学習エンジンを組み合わせたLINEのレシート応募キャンペーンシステムを選択することで、対象のレシートを瞬時に判別してデータ化できます。これにより、抽選作業の負担軽減や人的ミスの防止などが可能です。これにより、抽選作業の負担を軽減できます。
レシート解析の記事を詳しく知りたい方はこちら
※OCRとは、手書きの文字や活字の画像データを文字認識して、テキストデータに変換する技術のこと。
LINEを使ったレシート応募キャンペーンのポイント
LINEのレシート応募キャンペーンを行う際には、事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、主なポイントを3つ紹介します。
①キャンペーンの目的はLINE利用を含めて明確化する
1つ目は、キャンペーンの目的の中にLINE利用の目的も含めることです。キャンペーンの目的は、認知拡大や新規顧客の獲得など、企業によって異なります。その目的に合わせてLINEをどのように利用するのかを決めておくことをお勧めします。
キャンペーンによりアカウントの友だち増加が見込まれますので、増加後の友だち登録者にどんな情報を発信していくかを先んじて検討します。レシート応募キャンペーンを実施する目的に追加して、LINEアカウントでのマーケティング戦略を明確にすることが重要です。
たとえば、新規顧客を獲得したい場合とリピーターを獲得したい場合では、ターゲット層や、キャンペーン告知方法が異なります。LINEのレシート応募キャンペーンを実施する際は、目的を明確にしたうえで、ターゲットに即したキャンペーン内容を検討することが大切です。
ただし、自社商品・サービスやレシートの価格設定などにこだわりすぎて、参加までの敷居を高くしてしまわないように注意が必要です。
②KPIを設定する
2つ目は、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定することです。
KPIを設定したうえで、定期的な測定を実施することで、目的の達成状況や改善が必要な点を把握しやすくなります。
1人でも多くの方に参加してもらうことが重要となるLINEのレシート応募キャンペーンにおいては、目的達成状況の可視化は不可欠です。
キャンペーンシステムとLINE上のコンソールによって取得できる数値がありますので、キャンペーンの入口から、LINEを利用して応募するまでのそれぞれのステップに対しての計測できる数値を確認する必要があります。
▼KPIで設定する項目例
- 応募数(キャンペーンへの応募者数)
- ユニークユーザー数(キャンペーンサイトへの訪問者数
- 訪問数(キャンペーンサイトの閲覧数)
- サイト離脱率(キャンペーンサイトで離脱された割合。応募数÷ユニークユーザー数)
- 新規友だち追加数(キャンペーン後の新規友だち増加数)
- ターゲットリーチ (友だち登録数からブロック数・友だち解除数を差し引いたみなし属性が推定可能なユーザー)
- LINEブロック率(友だち登録後にブロックされた割合。(ブロック数÷友だち追加数)
など
③ブロックを防止する対策を行う
3つ目は、参加者にLINEをブロックされないように対策を行うことです。
参加者に自社LINE公式アカウントをブロックされた場合、セールやクーポンなどを含む情報を届けることができません。キャンペーンをきっかけにして新規顧客やリピーターの獲得を目指すためには、ユーザーと継続してコミュニケーションを取るために、ブロックされにくいような対策が必要です。
LINE公式アカウントのブロック平均率は20~30%と言われています。定期的なキャンペーンの実施も含めて長期的かつ計画的な活用方法でユーザーにとって利用価値を高め、ユーザーが常に受け取りたいと思うような内容を配信することがポイントだと言えます。
▼ブロックを防止する対策の例
- メッセージの文字数を決めて、テキストを作成する
- 絵文字を使いすぎないようにする
- セグメント配信を行う
- クーポンや割引などのお得情報を定期的に配信する
キャンペーン実施のお知らせを配信する
- 通知が多いと感じるユーザーに“通知オフ”を行うように誘導する
視覚効果の高いビジュアルを活用する
なお、これらの対策を行うために、ターゲット分析を細かく行うことが大切です。③のKPI設定した数値を確認することにより、防止策のアイディアや、タイミングを図ることも可能となってきます。
LINEミニアプリを利用したレシート応募キャンペーンの事例
LINEを使ったレシート応募キャンペーンの中でも、2019年にリリースされたLINEミニアプリの利用が昨今注目され始めています。キャンペーン開催数の多い大手アルコール飲料メーカーでは、LINEミニアプリの利用によってキャンペーン応募者の8割が新規購入ユーザーであったそうです。LINEミニアプリについて、詳しい記事はこちらにあります。
■LINEミニアプリ記事
ここでは、LINEミニアプリを活用した具体的な事例を、さまざまなデジタルキャンペーンを展開できるプラットフォームを提供する『Dline』のサービスの中で、レシート応募キャンペーンを行った企業さまの事例を紹介します。
▼導入企業
調味料メーカーさま
▼キャンペーンの種類
LINEミニアプリレシート応募キャンペーン
▼キャンペーン概要
対象商品を購入した方を対象に、オリジナルグッズ・ギフト券をプレゼントするレシート応募キャンペーンを実施しました。自社LINE公式アカウントを使用して、対象商品の購入レシート画像をLINEにアップロードするだけで応募が完了。当選者にはLINEミニアプリのサービスメッセージで当選を通知し、すべてを独自のフォーマットを使い、LINE上で完結することができました。
このように、LINEミニアプリを利用することで、LINEのトーク画面から離れても、手軽にレシート応募キャンペーンをLINE上で実施できます。
ミニアプリという名称ですが、『Dline』サービスではアプリ開発は不要のプラットフォームの利用が可能のため従来のアプリ開発と比べ大幅なコストダウンが見込めます。
LINEミニアプリ活用時ももちろん、新規ユーザーがキャンペーンに参加する際にLINEの認証を行うため、自動的に友だち追加することが可能です。
さらにLINEミニアプリ独自の機能“サービスメッセージ”は、ユーザーへのリマインドや当選者への当選通知として活用できます。メッセージの配信はユーザーがブロックできないアカウントを使用するため、自社LINE公式アカウントをブロックされた際の友だち再追加の補助としても利用できます。
導入事例の詳細はこちらにまとめています。ぜひご確認ください。
まとめ
この記事では、LINEのレシート応募キャンペーンについて、以下の内容を解説しました。
- レシート応募キャンペーンにLINEを利用するメリット
- LINEでレシート応募キャンペーンを実施する際のポイント
- LINEミニアプリを利用したレシート応募キャンペーンの事例
国内利用者数の多いLINEを利用することで、幅広いターゲット層に向けた効果的なレシート応募キャンペーンを実施できます。
また、LINE利用によって、友だち追加を条件にすることで、自社LINE公式アカウントの友だち数の増加や、オウンドメディアの活性化などが期待できます。
昨今注目のLINEミニアプリを利用することで、友だち追加から応募までをLINEアプリ上で行うことができます。さらに
『Dline』のLINE応募キャンペーンシステムを使えば、レシート応募やレシートマイレージをはじめ、キャンペーン用のLINEミニアプリを簡単に公開できます。
LINE応募キャンペーンの実施を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。