【マーケ担当者必見】レシートスキャンで自動データ化!OCRの基本を解説
レシートキャンペーンにおいて、スキャンされたレシート画像が条件を満たしているかを人の目で確認することで多くの時間とコストを費やしていませんか?
レシート応募キャンペーンでは、レシートスキャン画像をリアルタイムでOCR解析することにより購買行動のデータ化によるマーケティングなど様々な効果を得ることができます。
そこで、本記事では自動解析(OCR解析)の基礎知識から活用方法までを解説します。
この記事の目次[非表示]
- 1.OCRとは
- 2.OCR解析を導入してキャンペーンを行うメリット
- 2.1.価格・工数の削減
- 2.2.応募条件判定
- 2.3.購買行動のデータが取得できる
- 3.OCR解析を活用して実施できるキャンペーン
- 4.まとめ
OCRとは
OCRとは、Optical Character Reader(またはRecognition)の略で、光学文字認識機能のことを意味します。画像に書かれた文字を読み取りパソコンなどのコンピューターが利用できる文字(テキスト)データに変換する技術です。
レシートやEC領収書をOCR解析することで効率よくキャンペーンが実施されています。
OCR解析を導入してキャンペーンを行うメリット
レシートキャンペーンにOCR解析を導入した場合にどのようなメリットがあるか紹介します。
価格・工数の削減
OCRを使用し、応募者からアップロードされたレシートの画像を解析することで、購入店舗・購入日時・購入商品・対象商品の購入点数・合計金額等の情報を自動でデータ化することができます。
データ入力の手間を省き、解析データによるレシートチェックが自動で行えるため作業時間を大幅に削減することができます。
この作業をすべて人力で行う場合、かなりの時間とコストが必要になってしまいます。
また、入力ミスや二重入力、応募条件判定ミスなどの人的エラーが発生するリスクや人的エラーの発生によるチェック作業、修正作業に時間がかかる場合があります。
応募条件判定
応募者から送信されたレシート画像をOCRの解析で瞬時にテキスト化し、キャンペーンの応募条件と一致しているレシートであるかを自動で判定することで様々なタイプのレシート応募キャンペーンを実施することが可能になります。
また、解析結果をもとに重複の判定をかけることもできるため、より正確な応募にフォーカスすることも可能になります。
購買行動のデータが取得できる
OCRでレシートの情報をデータ化すれば、対象商品だけでなく他にどのような商品を一緒に購入したか、購入日時なども簡単に確認できるようになります。
これらの情報とキャンペーンで設定したアンケートの情報を組み合わせるとより綿密な購入分析が可能になります。
レシートキャンペーンで得たユーザーの購買行動データをその後のマーケティングや商品開発に活用できるのは、大きなメリットといえます。
OCR解析を活用して実施できるキャンペーン
目検で行うレシート応募キャンペーンでは、応募レシートのチェックに時間がかかるため後日抽選のキャンペーンが主流でした。
OCR解析により、即時に応募条件チェックを実施し対象レシートかどうかを判断する事が可能となったため、弊社ではレシートを活用したインスタントウィンキャンペーンに対応する事ができます。
さらに、賞品をデジタルギフトにすることで抽選作業~当選者への賞品即時表示を自動化し、個人情報を取得しないキャンペーンの実施や、さらなるコストと時間の削減につなげることも可能になります。
OCR解析を活用するうえでの注意点
キャンペーンシステムによって、OCR解析精度や応募条件判定のロジックが異なるため、同じレシートを解析した場合でも読み取り結果に差があります。
OCR解析を利用する際には、レシートの情報を正確に取得できるシステムを選ぶことも大切です。
キャンペーンシステムを提供する会社によっては、無料でOCR解析システムを体験できるものもあるため、一度に検証した上でより精度の高いOCR解析システムを選ぶことをオススメします。
ただし、解析精度が高いことは前提としたうえでも注意すべき点があります。
①レシートの状態や撮影の仕方による影響
レシートキャンペーンでは、レシート画像をアップロードして応募することからスマートフォンから参加するユーザーが大半となり、レシートの撮影方法等により解析精度が落ちる可能性があります。
例)
- 影が写っている
- レシート内に線やマーカーが引かれている
- 斜めから撮影されている
- レシートがシワシワになっている
上記のようなレシート画像をアップロードされますとOCR解析の精度が落ちる事があります。
キャンペーンサイトの応募要項もしくは注意事項等で正しい撮影方法を記載することで応募者に注意喚起をしておくことも解析の精度を上げることにつながります。
②レシートの表記
対象商品を限定する場合、同じ商品でもレシートの表記が各流通によって異なっていることがあります。
例として、DGL酒造というビール会社が、アルコール度数0.5%の新商品をキャンペーン対象商品として扱う場合を考えてみます。
メーカー :DGL酒造
対象商品名:「デジ微アル 0.5%」
内容量 :350ml(缶)、500ml(ロング缶)
この場合、上記商品を購入したレシートに記載される商品名としては、以下のようなパターンが考えられます。
レシート記載例①:「デジ微アル 0.5% 500ml」
商品名が具体的に記載されているため、対象商品「デジ微アル 0.5%」であることが明確です。
レシート記載例②:「DGL ビール飲料 350ml」
DGL社のビール 350mlの商品であることは確認できますが、対象商品であるかは不明確です。(「デジ微アル 0.5%」以外のビール商品を購入した可能性があります。)
レシート記載例③:「飲料」
全く別メーカーの商品を買った可能性もあり、対象商品であるかは不明確です。
レシート記載例②③のように、目視でチェックしても対象商品かどうか判定が不可能なレシートが存在します。
そのため、キーワード判定を行うOCR解析では、どういったキーワードを対象商品として判定するのかを事前に決めておくことが必要です。
また、キャンペーンサイトの応募要項や注意事項に明記しておくことも、ユーザビリティの観点から重要です。
デジタルラインのレシートキャンペーンシステムは、OCR解析エンジンと独自のAI学習機能を組み合わせ、非常に高いレシート解析精度を実現しています。
無料でレシート解析をお試しいただくことも可能ですので、解析したいレシートECサイトの領収書をご用意のうえ、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事ではOCR解析の基本とレシートキャンペーンでの活用ポイントについて、以下の内容で解説しました。
- OCRとは
- OCR解析を導入してキャンペーンを行うメリット
- OCR解析を活用してできるキャンペーン
- OCR解析を活用するうえでの注意点
従来のアナログスタイルで行われていたレシートキャンペーンは、ユーザー側にも企業側にも一定の負担が発生していました。
しかし、OCR解析エンジンを搭載したレシートキャンペーンシステムを導入することで、事前準備や応募後のデータ集計にかかる業務を効率化でき、データの取得とその後のマーケティングへの活用にもつなげられます。
『Dline』では、デジタルプロモーション施策に活用できるキャンペーンシステムを提供しています。OCR解析を活用したレシートキャンペーンの導入を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
なお、レシートキャンペーンの詳細は、こちらからご確認ください。